横山光輝三国志第4巻「乱世の奸雄」

N的ストーリー解説

横山光輝 三国志第4巻(潮出版社、1974)

横山光輝 三国志第4巻(潮出版社、1974)

表紙は青年曹操、三国志の重要人物である曹操の登場ですよ!みんな集まって!!

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基本データ

もくじ

西涼の董卓
荊州の父子
赤兎馬
暴虐将軍
青年曹操
奸雄立つ

主な登場人物

曹操、董卓、李儒、袁紹、呂布、陳宮

ストーリー

第4巻-1 西涼の董卓

何進(かしん)将軍が殺された事を知った袁紹(えんしょう)は宮中に攻め込み都は大パニック!
焦った十常侍(じゅうじょうじ)は幼い帝と陳留王(ちんりゅうおう、3巻で登場した協皇子のこと)を連れて都を脱出する。

ほどなく帝は袁紹軍により救出され、逃げた十常侍は殺されてしまう。
すると、都に戻ろうとする袁紹軍の前に謎の軍勢が現れる・・・

この軍勢は一体!?
続きはWEBで!!
※!!

袁紹軍の前に現れたのはあの董卓(とうたく)の軍勢でありました。

帝の前で偉そうな態度を取る董卓に陳留王が一喝、「喝だ喝っ!!」
ひれ伏す董卓だが陳留王の王者の風格を目の当たりにし、不敵な笑みを浮かべるのでありました。
※ふふふふ・・・

 

第4巻-2 荊州の父子

何進(かしん)将軍の手紙により続々と各地から将が都に到着する。
荊州(けいしゅう)の丁原(ていげん)もその一人、見た目は爺さん。

董卓は各地の将軍に「俺ってすごいだろ?」とアピールする為に大宴会を開く。そこで董卓は今の帝を廃し、陳留王を新しい帝にしようと呼びかける。

強大な董卓の力にビビる連中はダンマリ。
その時、ちょっと待ったコールをかけたのが丁原爺さん。

「董卓!何を言うてんねん!」

カチンときた董卓は丁原を殺そうとするが、丁原の後ろでハンパなくガンを飛ばしている男が一人。

その男こそ、天下無双の豪傑・呂布(りょふ)であります!
※呂布でたー!

周囲になだめられその場は収めた董卓だが、すぐに丁原暗殺のために刺客を送る。しかしその刺客も呂布にやられる、なおかつ呂布を先頭にした丁原軍に夜襲を受ける董卓軍でありました。
※呂布が超強い、アラレちゃん風に言うとつおい

 

第4巻-3 赤兎馬

夜襲の知らせを聞いた董卓はすぐさま戦場へ向かう。しかし呂布に返り討ちにされ、すぐに退散、大田胃酸。

「あいつやべーよ」と呂布の強さにおののくおのののかならぬ董卓。
そこに見るからに雑魚キャラ顔の李粛(りしゅく)が登場。

「あっしは呂布と幼馴染でやんす、あっしが説得するでやんす」と李粛。呂布はおだてに弱い、金銀財宝と名馬・赤兎馬(せきとば)を差し出せば味方になると。

赤兎馬は一日千里を走ると言われる稀代の名馬であります。
しぶしぶ了解する董卓、ドナドナドーナードーナー♪。

李粛はさっそく呂布の元に行き説得を開始する。

おだてに乗った呂布は恩人でもある丁原を斬り董卓の軍に加わるのでありました。
※恩を仇で返すとはこのこと、最低よ!

 

第4巻-4 暴虐将軍

呂布を迎えた董卓は大喜びし、さっそく帝を陳留王にすえる計画を実行する。董卓を恐れ誰も反対する者はおらず、陳留王が新しい帝となる。

そして、前の帝とその母・何后(かごう)は李儒の手によって殺されてしまう。
※帝はまだ子供なのに・・・ドイヒー!

ここから董卓は帝を後ろ盾として暴虐の限りを尽くすのでありました。
※このひとでなしっ!!

 

第4巻-5 青年曹操

董卓の独裁を苦々しく思っている政府の高官たち。
その中に曹操(そうそう)の姿がありました。

「俺が董卓を刺し殺してみせよう」と曹操。

ここで曹操の若い頃の回想シーンになります、ホワホワホワーン・・・

曹操は子供のころから頭が良く、身体能力も高かったが乱暴でケンカばかり。

憎むものも多かったが、そんな曹操に惹かれる者もまた多かったと。人相見は曹操のことを世の名が乱れた時に光を放つ「乱世の奸雄」と見抜く。

二十歳で役人になり、頭が良いことが分かると出世し、黄巾賊(こうきんぞく)の乱で一気にブレイクしたのであります。

ホワホワホワーン・・・回想シーンここまで。

さっそく曹操は董卓の元へ、董卓は横になってリラックス状態。

そばにいた呂布を上手いこと言って外へ追いやる曹操。

曹操:「あっ、あそこに水着ギャルがいるぞ!」
呂布:「えっ、どこどこー!??」

董卓が後ろを向いている隙に剣を抜く曹操。
しかし剣の光が鏡に反射し董卓に気付かれてしまう。

「おい曹操!何ゴニョゴニョしとんねん!!」と董卓、曹操大ピーンチ!
「いやー、この剣を董卓様にお渡ししようと思いましてー、うへへー」と曹操。

そこへ呂布が戻ってくるが、曹操は馬の試し乗りと嘘を言ってその場から立ち去るのであります。
※あぶなかったなー

曹操が自分を殺そうとしたことを知った董卓はブチ切れ。

人相書きが全国に回り、ほどなく曹操は捕まってしまう。しかし、曹操の志を知った陳宮(ちんきゅう)が牢を開け共に脱走するのでありました。

 

第4巻-6 奸雄立つ

追手から逃げる曹操と陳宮。
曹操の知り合いの屋敷でかくまってもらうことに。
※人脈は宝やね

屋敷の主・呂伯奢(りょはくしゃ)は曹操が無事で良かったと大喜び。
酒を買いに行くとその場を離れる。

呂伯奢の帰りが遅いことを不審に思った曹操は厨房に向かう。

すると厨房から「はやく縛るんだ」「殺すんだ」と声が聞こえてくる。賞金の為に自分が捕らえられると思った曹操たちは厨房にいた人を皆殺しにする。

しかし、厨房の人たちはイノシシを料理しようとしていたことに気付く曹操たち。それを間違って皆殺しですよ・・・
※うわー、やっちまったなー

もうここにはいられないと屋敷を去るが、その道中で呂伯奢にばったり出会ってしまう。曹操は後の事を恐れ、良い人・呂伯奢を殺してしまうのであります。
※かわいそう・・・

この冷徹非道な行動を目の当たりにした陳宮。

曹操は天下の禍(わざわい)になると思い、この場で殺そうとするが、乱世にこの男は必要になるかもしれないと思い留まるのです。

その後曹操は体勢を立て直し、各地の将に董卓討伐の檄を飛ばすのでありました。

 

と、4巻はここで終わり。
お気付きかもしれませんが、この巻に劉備は一切登場しませんw

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