横山光輝三国志第8巻「呂布と曹操」

横山光輝 三国志第8巻(潮出版社、1975)N的ストーリー解説
横山光輝 三国志第8巻(潮出版社、1975)

三国志史上最強といわれる「呂布」でございます。操るのは一日千里を駆けるという名馬「赤兎馬」!鬼に金棒やないですかぁー!
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基本データ

もくじ

董卓暗殺計画
曹嵩の死
休戦勧告
悪来典韋
罠と罠

主な登場人物

呂布、董卓、曹操、貂蝉、陶謙、典韋

ストーリー

第8巻-1 董卓暗殺計画

李儒(りじゅ)に説得された董卓(とうたく)は貂蝉(ちょうせん)を渡すと呂布(りょふ)に伝えます。

呂布マンモスうれピー♪と歓喜。困ったのは貂蝉、このままでは二人を仲違いさせる計画がダメになってしまうと董卓に泣きつきます。

「呂布みたいな野蛮な者のところに行くのは嫌です。死んでやるー!」
と鬼気迫る演技に董卓も騙され、貂蝉を呂布に渡す事を取りやめにするのでした。

 

男ってやつは・・・

 

貂蝉が来ないことを知った呂布は大激怒。「それはあかんやつやろー」と落ち込んでいるところに、貂蝉の養父・王允(おういん)が登場します。

王允は言葉巧みに呂布をそそのかし、「董卓を殺してでも貂蝉を手に入れる・・・」とついに董卓を討つ決心をするのであります。グッジョブ、王允。

帝の位を譲ると嘘の情報を信じた董卓は意気揚々と宮廷に向かいます。宮廷に入ると不穏な空気に気付いた董卓だが時すでに遅しでございます。

馬車から落とされ槍で一撃、そばにいた呂布に助けを乞うが、その呂布にとどめを刺されてしまいます。

年齢五十四歳。

権力をほしいままにした董卓も、仲間の裏切りによって人生の幕を閉じるのでありました。

 

人生の価値は地位や名声ではないんですね

 

董卓を暗殺し、呂布は一気に董卓軍を壊滅させ、ついに貂蝉との再会を果たします。「これでおまえは やっとわしの ものになった」そう言って喜びを語る呂布、しかしながら、その後、貂蝉は自らの命を絶ってしまうのでありました・・・うぅ(涙)

 

使命、限られた命をどう使うのか。

貂蝉の行動に自身の生き方を見つめ直す我々読者でありました。

 

いやぁ、三国志って、とってもいいものですね♪

 

第8巻-2 曹嵩の死

「董卓死す」の知らせは全土に駆け巡り、その一報を聞いた曹操(そうそう)は「また世の中は乱れる」と予感します。

曹操の予感は的中し黄巾族(こうきんぞく)が再び暴れ出しました。朝廷より黄巾族討伐の命令を受けた曹操は難なくその役割をこなし、朝廷より「鎮東将軍」の名を受けると共に、その軍勢も百万近くなりいよいよ大きな力を付けるのでありました。

曹操は親孝行しようと父・曹嵩(そうすう)を自分の元に迎えようと使者を出します。息子の申し出を喜んだ曹嵩はすぐに出発し、通り道である徐州(じゅしゅう)の太守・陶謙(とうけん)の要請を受けて宴席に招かれます。陶謙は曹操と懇意になるために、曹嵩をもてなしたんですね。「是非とも、息子さんにぃ~、よろしくお伝え下さいねぇ~、うふふふ♪」

陶謙は出発する曹嵩のために自分の兵500を警護としてつけさせました。しかしこれがまずかったのです・・・

 

陶謙の兵には黄巾族の残党がおり、警護している曹嵩の金を盗むために、曹嵩を含め一行を皆殺しにしてしまうのであります。

 

どいひー!!

 

第8巻-3 休戦勧告

父親の死を知った曹操は怒りまくりマクリスティー状態に突入!そら怒るわな、、大軍を率いて除州へ出陣するのでありました。その数およそ百万・・・

「やばい事になっちまった、、トニーのやつがしくじった、、」
アンダルシアよろしく曹操にガクブルの陶謙、そら怖いわな、、自分の首を差し出そうとするが部下に止められ、曹操軍に対抗するために各地に援軍を要請する事にしたのであります。

 

この援軍要請に応えたのが我らが劉備軍であります。民からも慕われて人柄の良いという陶謙が、滅ぼされていくのをただ見ていられないという理由での出兵です。ええやつやなー。

劉備軍の兵力は5千。それでも除州の人々は劉備の援軍に大歓喜したのでありました。

 

除州に曹操軍が到着、もの凄い兵力の前でも余裕の関羽(かんう)と張飛(ちょうひ)。君らはいいよね、とっても強いからさ。

ここで劉備は無駄に血を流す必要はないと考え、曹操宛てに停戦を勧める手紙を書き、その手紙の使者に張飛を指名するのです。全ての読者が何故張飛に任せたのか・・・と思った瞬間であります。関羽はお腹の調子が悪かったのかな?

停戦の要求を断ろうとした曹操だが、そこに曹操の領土が呂布に攻められているという一報が入ります。親の仇討ちの為に全ての兵力を連れてきたので、国が空っぽだったんですね。そこに呂布が攻めたと、嫌らしいねー呂布ちゃーん。

曹操は陶謙との停戦に応じ、すぐさま兗州へ向かうのでありました。

 

第8巻-4 悪来典韋

濮陽(ぼくよう)でぶつかり合う曹操軍と呂布軍。

曹操自ら先頭に立って挑みますが、呂布のあまりの強さに曹操軍は無数の死者を出します。曹操自身も一旦退却しようとしましたが、追っ手がしつこく迫ってくるのであります。

そこへ登場するのが悪来典韋。ガンダムのギャンが持ってるような盾を持っていますwその盾の裏側に仕込んであった小刀を投げ、次から次へと追っ手を倒していきます、強い!

典韋の活躍で曹操は無事に難を逃れる事ができました。

 

第8巻-5 罠と罠

濮陽城で連戦連勝を喜ぶ呂布。曹操をおびき出す作戦を考え実行に移します。

曹操の元に地元の大富豪である田氏(でんし)からの密書が届きます。そこには「いま呂布は留守でっせ。うちらが城内で反乱起こすんで、その時に城門開けますわ。」と書いてありました。

密書を信じた曹操は早速濮陽城に攻撃を仕掛けます。すると密書の通り城門が開き、曹操軍は一気に城の中へ攻め込むのであります!

しかし、城内へ入ると石や火が飛んできて罠にはめられたと曹操は気付きます。「あかーん!皆、逃げるでー!!」逃げる曹操軍、そこへ呂布軍が突撃をしかけます。

曹操は逃げる途中に大怪我を負いますが、またも典韋によって助けられたのであります。

 

天はまだ我を見捨てなかった。ここで曹操が策略を命じます。曹操が今回の戦で死んだと噂を流させたのであります。

曹操死すの噂を聞いた呂布は一気に曹操軍を滅ぼそうと、曹操の葬儀の列を目掛けて攻撃を仕掛けます。

 

この罰当たり!

 

すると背後から弓矢の雨が!呂布軍は曹操軍に取り囲まれていたのです、「退却やー!」

呂布は命からがら濮陽城へ退却するのでありました。9巻へ続く。

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